一人ぼっちの鎮魂歌

これは、一人寂しくクリスマスを過ごしているあなたへの(私への)慰めであり、励ましであり、とことん自虐的な鎮魂歌である。

と、言いながらタイトルに大した意味はない。


今日はクリスマスイブ。

23時の新宿駅東南口。

 


プレゼントを抱えた女の子たち

別れを惜しむカップ

手を振り、歩き出す男たち

そして、一人Amazonプライムビデオで今更

鬼滅の刃」を見ている私である。

 

 

 

現実は、不条理にもやってきて、皆の日常を人騒がせしたかと思えば去っていくのだろう。

たくさんのティファニーや4°Cを残して。

 


ずいぶん寂しいな、と言われるかもしれない

 

言っとくけど結構寂しいぞ、

でもなければこんな文章、書いてはいられん

 


冬のせいなのかどこかの誰かのせいなのか、とてつもなく人肌恋しくなり、心のど真ん中に穴がぽっかり空いたような気がする。

…気がするだけなのかもしれないけど。

 

 

 

いや、俺が新宿駅にいるのが悪いのだ、そうだ帰れ、帰れ埼玉に。

常磐線に乗ったあたりで日常を取り戻してきた。

 


この文章の終着地点?俺の知ったことか。

2021年の終わりと一緒に、どこかで勝手に終わるだろう。

 


それにしても、殺風景なクリスマスである。

母から弟二人に本を、と頼まれたので、ついでにオードリー若林のエッセイまで買ってやった。

もちろん自分用だ。

 


むしゃくしゃするのでラーメンでも食おう。

家系ラーメンの汁を吸った米が美味い。

あぁ、美味い。

 


今の私には、100杯のフラペチーノより350ml缶のハイボールが似合う。

最寄りの駅のファミマで買ってやる。

精一杯の覚悟である。

 


今朝まで楽しげに聞いていたクリスマスソングが急に恨めしくなって、いつものプレイリストに耳を傾ける。

 


星野源 全曲」

 

 

 

人生はこうでなくちゃ。

帰れば家族は寝ているだろう。

明日はいよいよクリスマス本番である。

明日もきっと傷を負うだろう。

 

 

 

そしてまたこうして自分に酔った文章を書いて、

そして、そして…。

 


さぁ、バナナムーンGOLDでも聞こうか。